パソコン教室を開業したい 独立したい方へ


パソコン教室開業の落とし穴

パソコン教室を始めるのに特別な資格や許可はいりません。

個人事業でも法人でも、どちらでも大丈夫。

  

パソコン教室は飲食店のように多額の設備投資を必要としません。極端な話、場所があって机と椅子とパソコンさえあれば、すぐにでも始められます。(税務署への開業届けは必要です)

 

仕入れも特になく、あったとしても教える教材程度。生徒が増えるまではオーナーが講師を兼ねれば、人件費もかからず受講料がそのまま利益です。

 

しかも月謝制であれば定期的に通っていただけるので、安定した収益が見込めます。

 

簡単で、リスクが低く、そして利益率も良く、安定した利益が見込める。

 

私がもしパソコン教室フランチャイズ本部の営業マンだったら、こんな話をしながらフランチャイズ校のオーナーを集めると思います。

 

しかし、ちょっと待ってください。

フランチャイズ本部は、いいことしか言いません。

 

実は、パソコン教室を開業して、実際に成功するオーナーは、ほんの一握りなのです。

 

 

パソコン教室の廃業が多い理由


廃業率が高い

国民生活金融公庫から融資を受けた中小企業の中で、

とある年の調査によると、

廃業数トップは、パソコン教室や学習塾などが34.5%、

続いて酒場・ビヤホールが28.9%。自動車小売業が17.0%となっており、

パソコン教室の廃業率は他の業種に比べて非常に高いことがわかります。

 

 

なぜ、こんなにもパソコン教室は潰れてしまうのでしょうか?

 

 

パソコン教室を誤解している方が多い

パソコン教室の仕事って、パソコンの操作を教えればいいんでしょ?

確かに、操作を教えることもありますが、実は違います。

 

一言でいうと「生徒さんの夢や理想を実現する」のが仕事で、

教えることは手段のうちの一つです。

  • 元SE、元プログラマーだから
  • 会社でパソコンをよく使っていたから
  • ハードに詳しいから

 

上記のような理由で、パソコン教室を開業しようとする方が目立ちます。

初心者にパソコンを教えるなんて簡単、と思ってないでしょうか?

 

特技を活かそうとすることは悪いことではないのですが、

スキルだけで開業すると、失敗する確率が非常に高いです。

 

もちろん知識やスキルがあるのに越したことはありませんが、

実はパソコン教室では、前の会社で培った高度な技術は、それほど役には立ちません。

そもそもパソコンを使ったお仕事と、パソコン教室のお仕事は、全然別の業種の仕事です。

 

 

教育業ではなくサービス業です。

スキルよりも人間的な魅力やコミュニケーション能力が問われます。

 

生徒さんを幸せにしたい!という志を持っている人なら、スキルや経験に関係なく成功させますし、

逆に知識やスキルに頼っている人は、失敗することが多いのです。

 

未経験のパソコン教室経営は前途多難

10年前までは、未経験でも愛嬌があれば経営できました。

それはパソコン教室に訪れるお客さんが多く、シニアや未経験の生徒ばかりだったからです。

 

今ではどうでしょうか。

パソコンを触ったことがないという初心者は皆無です。

メインターゲットも、シニア&初心者から、学生やヤングミセス層へと変わってきています。

 

そうなりますと、スキルや経験がない先生はすぐ見透かされてしまいます。

パソコンのスキルだけではなく、生徒さんとの接し方、体験レッスン後の入会率の高いクロージング、長期継続のための誘導や営業。それに応じた集客スキルやイベントの開催など、教える以外の能力が問われます。

 

フランチャイズの中には「オンデマンド教材が先生なので、スキルも必要なく人件費もかからない」と、未経験でパソコンのスキルさえ必要ないと思わせるようなうたい文句で、開業者を集めているのを目にしますが、とんでもない話です。

 

そもそも教材だけで勉強できてしまうような方は、パソコン教室に通いません。

 

日パ連では数多くの開業支援を行ってきましたが、やはり未経験で焦って開業した方は廃業するケースがほとんどです。

パソコン教室の運営経験がある、しかもマネージャークラスの方の独立でも、利益がでるのに2年かかっています。

 

日パ連の開業支援で、3か月以上の現場見習い経験の後に満を持して開業し、わずか1年で100名以上の生徒を集めた方がいます。その方も「たくさんの現場経験がなければ成功していないと思います」と言っておられました。

 

未経験者が2,3日の研修で、すぐ現場で活躍できるわけありません。

 

儲かるなんて夢のまた夢、その前に資金難になって廃業します。 

 

 

 

パソコン教室のフランチャイズに集客力はない

もしあなたが、これからパソコン教室を開業することになったら、Webはもちろん、折込チラシをまいたり、店頭でチラシを配ったり、近隣にポスティングすると思います。

 

どんなお店も、オープン時は注目されます。

 

TVCMでもよく見るコンビニエンスストアや

話題のお店が近所にオープンしました。

 

恐らくオープニング初日は大行列ができることでしょう。

 

 

パソコン教室だったら集まるでしょうか?

 

準備万端でオープン初日を迎え、期待に胸を膨らませながらお店のシャッターを開けたら…

 「一人もお客がいない… もしかしたらオープン日間違えた?」

  

笑い話のようですが、これが現実なのです。

 

その日をきっかけに、フランチャイズ本部の話と現実に、少しずつギャップが出てくると思います。

 

本部からは「どこの教室もみんな、初日はそんなものですよ」

と、いわれるのがオチです。

  

なぜお客が来ないのかわかりますか?

 

20世紀後半の、Windowsブームから火が付いたパソコン教室ですが、当時は流行も手伝って、漠然とパソコンを習いたい人が多くいました。

 

今はどうでしょうか?

ネットもメールも何でもスマホで行う時代です。

 

「パソコン」に興味がある人が少ない。

ましてや「パソコン教室」に興味がある方は少数派。

ニーズがない。

この商売は、はっきりいって、時代遅れなんです。

 

パソコン教室フランチャイズの裏事情


本当に儲かるなら直営教室を持っている

まず冷静に考えてみてください。

 

フランチャイズ本部の言う通りに、パソコン教室が本当に儲かるなら、自社で経営しますよね?

 

本当に儲かるノウハウがあるなら他人に教える訳ありません。

なのでノウハウを販売するころには賞味期限が切れかかっている、もしくは切れている。あるいはリスクがあるからなんです。

 

それをわかっているので他人にやらせるわけです。

 

なので、フランチャイズ本部が直営教室を持っている、または元社員が教室を運営している、といった場合は説得力があります。しかし直営教室を持っていない本部もいます。

 

また、過去にパソコン教室を経営していたけど潰れて、フランチャイズ本部に転業しているケースもありますから要注意です。

 

直営教室も持っていない人や、失敗している人たちが、他人に商売をやらせて成功するわけありませんよね?

状況だけで考えても説得力がありません、非常にタチが悪いです。

 

 

複数店舗展開しているオーナーがいない、少ない

フランチャイズ本部に、既存オーナーで、同じ看板で複数店舗を展開している方がいるか確認してみてください。

もしその割合や数が多ければ、優良フランチャイズの可能性が高いです。

 

それは稼げるのが分かっているのでオーナーが次の店舗を出すからです。

新規の未経験よりも経験を積んだオーナーだから成功率も高いわけです。

 

ですから、本当に稼げるフランチャイズの場合は、既存校の2店舗目、3店舗目の出店が多いはずなんですね。しかし現実は残念ながらパソコン教室フランチャイズの場合、皆無だと思いますが…

 

 

低リスクだから狙われやすい

「低リスクで自己資金○○万円から開業できます!」

「未経験でも大丈夫!」

こんな、安心感のある誘い文句を言ってきます。

 

これは決してあなたのために言っているわけではありません。

フランチャイズ本部にとって、一番おいしいお客さんは

未経験で、そこそこ自己資金を持っている脱サラ希望の方です。

 

できればあまり文句を言わなそうな、素直で気弱そうな方なら最高ですw

 

そして、自己資金150万円~300万円ぐらいが手ごろです。

退職金で賄えますね。

 

開業して失敗しても、諦めてもらいやすい金額だからです。

 

もし飲食店の場合は、この10倍以上は資金かかりますから

借金も残るし、本部との遺恨も残りますからね。

 

また自己資金を持っていなくても、国民生活金融公庫へ、本部から提供してくれるひな形の事業計画書をもっていけば

ほとんどの場合、300万円以上は無担保で借りれます。

 

 

企業前の場合、まだ数字や実績が出ていないので、借りやすいんです。

 

お金をいただいて開業させてしまえば、本部の目的はほぼ終わり。

その後オーナーが苦労して廃業になっても、

300万円ぐらいの自己資金なら、まだあきらめがつく金額です。

さらに「未経験だったから仕方がない」と自己嫌悪に陥ってもらえれば

本部のストーリー通りということになります。

 

もし相手から訴えられても大丈夫。

契約書にはリスクヘッジのための契約が抜け目なく盛り込まれていますし

いつでも対応できる弁護士が控えています。

 

パソコン教室のフランチャイズは、訴訟ビジネスなのです。

 

 

開業後にサポートをしない理由

開業後もサポートします!

フランチャイズ本部の社員もドヤ顔で言ってくると思います。

 

ところが開業した後は、訪問はおろか、本部から連絡もなくなるケースがほとんどです。

 

本部は、開業させた後はロイヤリティの収入がありますが

月に数万円とお小遣い程度しかもらえません。

中には開業後に売り上げが上がらず、ロイヤリティを滞納してしまう教室も少なくありません。

 

そんなオーナーを相手にしているよりも、

何も知らずに数百万円払ってくれる新規開業者のほうが何十倍もおいしいのです。

 

ですから、もらうお金をもらって開業させたら、オープン後の教室にはあまり興味がありません。

後は文句を言わず勝手に経営してもらえればベストですから、放置プレーです。

 

それどころか、早く潰れてほしいと思う場合もあります。

 

実はほとんどのフランチャイズにはエリア取得をして、そのオーナーの商圏を確保しているので

加盟者の近くには出店させることができなくなります。

 

場所にもよりますが、だいたい2km~10kmぐらいです。

でも実は同じエリアで、複数の開業希望者から問い合わせが出たりします。

本部にとっては歯がゆい案件です。

 

ですから、開業後、低空飛行の売り上げで下手に粘られて借金を増やすよりも早く撤退してもらって

次のオーナーを開業させたほうがよりおいしいのです。

 

中には撤退した後の物件を、一時的に本部が買い取り(といっても失敗してますからタダ同然です)

次のオーナーに高く売りつけます。

 

これは本部は2度おいしいです。

でも、一回失敗している場所だから、新しいオーナーになったからといって成功する確率は低いです。

 

 

つまり、パソコン教室のフランチャイズのビジネスモデルは、オーナーのためではなく

本部が儲かるためのビジネスモデルなのです。

 

パソコン教室フランチャイズはメリットが少ない

  • ハンバーガーならマック。
  • コンビニならセブンイレブン。
  • 安いウェアならユニクロ。
  • おいしいカフェならスターバックス。

といったように、

フランチャイズの強みは、誰もが知っているブランド力と、期待を裏切らない安心感、統一された料金。

どこの町でも変わらぬ味やクオリティです。

 

ところがパソコン教室の場合はどうでしょう?

パソコン教室なら「○○パソコン教室に行きたい!」と、言わしめるようなフランチャイズはあるのでしょうか?

 

ほとんどの方は、思いつかないと思います。

 なので、大手フランチャイズの看板を付けたからって、お客さんが来るわけではないんですね。

 

普通、ブランド力を買うために高いお金を払ってフランチャイズに入るのに

パソコン教室は看板そのものの、価値がないのです。

 

よって、パソコン教室のフランチャイズは集客力もないわけです。

 

 

 

本部が提案する数字に要注意

 

どこのフランチャイズにも、収益モデルがあります。

実際にパソコン教室を運営すると、このぐらい利益があがって、内訳はこんな感じですよっていうやつです。

 

これから商売を始める人にとっては、重要な情報ですよね。

でもこれ、はっきりいって、ほとんどがうそなんです。

 

正確に言えば、あくまでも目標値であって実績とは程遠い場合がほとんどです。

 

どうしても信じたいのであれば、

実際の教室を教えてもらって、見学にいって証拠を見せてもらったほうがいいです。

 

多分、本部は「オーナーに迷惑がかかるから」などといって、証拠まで見せてはくれないと思います。

だから、あくまでも理想の「収益モデル」なんですね。

 

開業後に、収益モデルと違うじゃん!といっても後の祭り。

本部はどや顔で「これはあくまでもモデル校のケースであって、実際の結果と異なる場合があります」と言ってきます。 

 

あと、フランチャイズは信ぴょう性を高めるために

成功した先輩オーナーの写真とともに「全国300校の実績!」などと規模を大きく見せたがります。

  

でも実は、すでに潰れている教室をそのまま数に含めたままだったり、フランチャイズとは関係のない取引先教室も数に入れて、規模を水増ししているケースがあります。

 

ひどいと、実際のフランチャイズ校は数十教室という場合もあります。

 

潰れている教室の写真の開店当初の写真をそのままパンフレットやHPに掲載したまま。数や存在を偽装するなんて当たり前のようにやっています。実際は2年未満で潰れている教室がほとんどで、年間10教室はなくなっているのに「潰れている教室は数年間で2,3教室。そのほとんどは売上とは別のやむを得ない事情で閉店した」などと、平気でうそをいってきます。

 

何度も言いますが、本部はいいことしか言ってきません。

 

 

開業相談へのお問い合わせ


日パ連では加盟の検討をしてくださる方を条件に、ご相談・サポートをいたします。

フランチャイズの説明会を聞きまくって、最後に日パ連にご連絡ください。

裏事情をすべてお話します。

 

相談希望の方は下記フォームよりお願いします。

なお、本気で開業して成功したい人だけに限定していますので、

志が低い方は、ご遠慮ください。

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